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オスプレー アクセス (Osprey Access) とベクターコンプレッションシステム

2018/12/19 (水)

今週末雪中キャンプに向けて準備をしております。登山店で相談したらテント泊でも 40L で攻めるミニマリストもいるらしいですが、冬装備はかさばるので一般的には 75L 以上あった方が良いと言われました。私が持っている大容量バックパックだと 1999年に購入したオスプレーになります。ということで今回は懐かしのバックパックを紹介します。

オスプレー アクセス (Osprey Access)

大学1年の1999年に購入したバックパックです。カタログスペックで 103L ですが、雨蓋を最大に伸ばした状態だと思うので下の写真はもう少し控えめの容量です。アクセスは完全二気室構造で、下の荷室は取り外してコンプレッションバッグとなります。ここに寝袋、着替えなどが入ります。今回は長期の旅行ではないので着替えは 1着のみでポール以外のテントも入れて圧縮しました。

オスプレー アクセス

当時の OUTDOOR EQUIPMENT(ネコ・パブリッシング発行、廃刊)雑誌記事とロストアローのカタログです。この雑誌記事とカタログを見て大容量で当時一番カッコいいと思いアクセスを購入しました。除湿剤入りトランクで保管しているので加水分解せず未だにきれいな状態です(使用頻度もあれなので)。

ベクターコンプレッションシステム

当時のオスプレーは、ベクターコンプレッションシステムというバックパックの表面にいろいろな機能をもったオプションを付け替えることができました。アクセスもその一つで、デフォルトでベクター2 が搭載されていました。ベクター2 は 1L ペットボトル サイズのポケットが 2つあり(カタログスペックは 7L)、小物を入れるのに便利です。

今回雪山でテント泊をするのですが、テント場をベースとして 2日目か 3日目に山頂を目指すのでアタック用の小さいバックパックが欲しいと思い、中古店を探してベクターデイを手に入れました。

ベクターデイ (Vector Day)

本体から取り外すと単体のバックパックにもなるモデルです。ウェストベルトもついています。1気室構造で他のポケットはなし、アックスループ(ピッケルループ)、デイジーチェーン、バンジーコードがついています。カタログスペックは 12L ですが 2Lペットボトル 3本入るかどうかぐらいの容量です。

オスプレイ ベクターデイ

中古で定価の半額以下でしたが、底部がすり切れていたので縫い合わせて補修しました。あとはバックルが日焼けしているくらいで生地焼けはなくきれいな状態です。

補修してアクセスに合体させてみました。

山頂アタックはテント場からアイゼンピッケル装備で挑むため、ベクターデイに入れるのは水筒、食料と撮影機材くらいですが、この容量だとギリギリといったところです。18L のベクターサミット (Vector Summit) があると理想です。

おわりに

このバックパックはいろんなオプションを取り替えられてガジェット魂を揺さぶってくれます。デザインは 20年経った今でも遜色ないと感じます。個人的にはオスプレーのロゴは今より旧の方がカッコいいと思う。

1999年当時はこれでバックパックは完成型だと思っていましたが、より軽量で引裂強度の高い素材が出ています。荷重分散はあまり変わらない気がしますが、背面を見ると汗蒸れ対処は進化していますね。

軽量化でいうと 20年前の大容量バックパックのストラップはどのメーカーも 25mm が主流でした。Access も同じでコンプレッションストラップはもちろんチェストストラップも 25mm です。対して最近のバックパックはストラップが細くなっていて、多用しているマムートのコンプレッションストラップはアルパイン用 (Trion Pro) が 20mm、トレッキング用 (Creon Crest) が 15mm です。ストラップを通すオプション類が新旧双方が互換しないところが難点です。

  • この記事を書いた人

羽田 康祐

伊達と酔狂のGISエンジニア。GIS上級技術者、Esri認定インストラクター、CompTIA CTT+ Classroom Trainer、潜水士、PADIダイブマスター、四アマ。WordPress は 2.1 からのユーザーで歴だけは長い。 代表著書『"地図リテラシー入門―地図の正しい読み方・描き方がわかる』 GIS を使った自己紹介はこちら。ESRIジャパン(株)所属、元青山学院大学非常勤講師を兼務。日本地図学会第31期常任委員。発言は個人の見解です。

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