気づけば 3月が終わろうとしております。2月はブログ記事が 1件、3月もこの記事を含めて 1件の記事しか書いておりません。というのも、最近ずっと ArcGIS Pro の自習用教材を作っていたからというのが言い訳です。
はじめに
長年 ArcGIS を使っている人はまだ ArcMap の方が慣れている分使いやすいという声も聞きますが、最近では ArcMap での処理から ArcGIS Pro に切り替えることを検討していたり、これから GIS を始めるなら ArcMap ではなく ArcGIS Pro からはじめたい、という組織も増えているようです。
しかし、2018年3月末時点で市販されている ArcGIS Pro に関する書籍は洋書のみです（文末）。また、教育機関や企業、行政組織の内部で ArcGIS Pro を使用して体系的な GIS 教育を行っている組織もまだ耳にしておりません。
日本語の資料としては、ベンダーから『ArcGIS Pro チュートリアル』『ArcGIS Pro逆引きガイド』、またサポートサイトに自習できるワークブックが提供されています。その他トレーニングとして体験コースが実施されています。
動画解説も海外ではいくつかでているのですが、日本だとベンダーのピンポイント機能紹介ムービーぐらいです。
そこで、長年構想していた ArcGIS Pro を使用して GIS をソフトウェアの概念を理解して基本的な操作方法を学習するための学習用動画が一通り形になりましたのでご紹介します。動画は YouTube の WINGFIELD Channel で順次公開しています。もともと YouTube チャンネルも GIS を熱く語るために解説したもののブログ同様に雑記系となっていましたが、やっと GIS 系で投稿することができました。
日本語で音声を入れて解説している ArcGIS Pro の動画は日本初の試みであると信じています。
「ArcGIS Pro入門」シリーズ
これから始めて GIS ソフトウェアを操作していく人を対象に、何から操作していけば良いのか、いろんな機能があるけど何から操作していけば良いのか、ArcGIS Pro における GIS ソフトウェアの概念を学ぶ動画です。もちろん ArcMap や他の GIS ソフトウェアを使っている方が ArcGIS Pro に移行するための資料としても使えます。ここでは基本の操作のみに焦点を当ててますので、業務内容に応じたより実践的な操作方法や分析手法は入門シリーズが完成してから考えます。
構成（案）
各動画の構成です。1章30分～1時間と結構長いです。解説のみで演習は含まれておりませんが、使用しているデータはシンプルなものですので、最初の説明欄に記載している、全国市区町村界データを元に動画のとおり操作していただければ基本操作は抑えられます。
- ArcGIS Pro の基本操作
- マップとレイヤー
- GIS データ モデル
- 座標系
- 属性情報
- シンボル
- ラベルとアノテーション
- レイアウト
- 属性検索と空間検索
- フィーチャの編集
- ジオプロセシング
- 3D の操作
- タスク
- 共有
構成は動画を作りながら修正していく可能性があります。
原稿なしの一発撮りなので滑舌が悪い説明はご容赦ください。続編がなかなか出てこないのもご容赦ください。また、説明の誤りがありましたらコメント等で優しくご指摘ください。
使用ソフトウェア
ArcGIS Pro 2.0 (Basic)
ArcGIS Pro を学習するための書籍（洋書）
現在10冊近くあるようですが、抜粋を掲載します。
2018年4月1日追記
4月8日付け、21日付けで ArcGIS Pro 入門用和書が発売されました。