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A to Z GIS -GISの用語集

2008/12/11 (木)

GISの用語は難しいです。数年使ってても初めて聞く言葉があるし、使うソフトによって同じ意味が違う言葉で使われていたりします。ArcGIS はカタカナ語の固有名詞が頻出するので慣れるまでが少し大変です。専門用語が多い分野には用語集がほしいところですが、ESRI PRESS から GIS の用語集が出版されてます。 当然ながら洋書なので英語です。2006年に出版されている本なので、「あ to ん GIS」みたいな日本語版がでてもいいと思いつつ ArcGIS Destkop Help を開くと、同じ内容の用語集が日本語で掲載されてました。

スタート > プログラム > ArcGIS > ArcGIS Desktop Help > ArcGIS Desktop Help ※日本語ヘルプにするには日本語化プログラムをインストールする必要があります。

dictionary

ただ、残念なことに索引が「A-Z」しかなく、その用語は翻訳されているので索引が意味をなしていません。索引に「あ-ん」が加われば良いのですが。たとえば、「大円」の原語は"Great Circle"なので索引"G"の中に含まれているのですが、リンクからたどることができません。(2008年12月15日補足:バージョン9.3のヘルプでは改善されているそうです。)ページ自体はHTMLなので検索ダイアログを使えば調べることができます。あと、GIS の操作は英語のページから調べることも多いので、原語を対応付けしてもらえると助かります。 実は日本語化した際にバックアップをしておけば英語のヘルプも(C:\Program Files\ArcGIS\BACKUP_J)内に保存されているので、面倒ですが対応づけさせることは可能です。 ちなみに、GISの 用語集は他にも地理情報システム学会や大学の先生が出されたりしてますが、私はよい GIS 用語集はこの用語があるかどうかで判断します。

地物(Featrue)

"Feature"を「地物」と訳すのはGIS関係者しかいないでしょう。よくこんな語を当てはめたものです。大学の講義で一番最初に学んだ気がします。地理情報システム学会の用語集は有意識者の先生方が編纂しただけあって正確です。ただ出版が古いのと特定ソフトの用語が当然ながら書かれてません(カバレッジとシェープファイルの記述はありましたが)。ArcGIS Desktop Help の用語集は、英訳って感じでした。 いろいろ課題はありますが、GISの専門用語に迷ったら「A to Z GIS」と「ArcGIS Destkop Help」がお勧めです。

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  • この記事を書いた人

羽田 康祐

伊達と酔狂のGISエンジニア。GIS上級技術者、Esri認定インストラクター、CompTIA CTT+ Classroom Trainer、潜水士、PADIダイブマスター、四アマ。WordPress は 2.1 からのユーザーで歴だけは長い。 代表著書『"地図リテラシー入門―地図の正しい読み方・描き方がわかる』 GIS を使った自己紹介はこちら。ESRIジャパン(株)所属、元青山学院大学非常勤講師を兼務。日本地図学会第31期常任委員。発言は個人の見解です。

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