前の記事を書いてて、こんなエピソードを思い出しました。いろいろ思うことが出てきたので別の記事にしました。 以前、 「地理空間情報活用社会における空間的思考力の育成と人材育成―米国地理教育の実践と日本における課題―」 というGIS教育に関するシンポジウムに参加した際、最後の質疑応答でとなりに座っていた人がこんな質問をされてました。
「米国ではESRIのような民間分野が業界を率先してGISの普及に貢献しているが、日本ではそのような企業はないのですか?」
その方はアメリカの大学で研究をしている日本人でしたが、それに対してパネラーの某超一流大学の超有名教授が一言。
「日本には、ESRIのような企業はないですね。ただ、"GIS NEXT"といった業界専門誌を発刊したりと民間分野でも業界を広げていく活動をしている団体はあり、少しずつですが裾野は広がっています。」
日本にはESRIのような企業はないのか。。。 たしか、日本にもグローバルGISコミュニティを創造する企業があったような気がしたのですが、GIS業界を最先端でリードされている先生がそう考えられているということは、他のユーザも同じ考えなのでしょうか。 ざっと考えると、国内のGISコミュニティといえばてくてくGISが最初に思いつくし、運営されている方はこれもまた有名な教育分野の方。日本のGISの裾野は教育分野の先生方が広げてられる印象を強く受けます。 民間分野でもいろいろ活動してるとは思うのですが。