ブルベのナビゲーションをスマホから専用機に換装すべく調査している前回の続きです。
6 月に販売されるのではないかと言われている Garmin eTrex Touch 35 J の実機を見てから考えましょうということになったのですが、日本語版のリリースを待たなくても TKA Planet で英語版を販売していてデモ機も展示されているので、ショールームに行って Garmin eTrex Touch 35 の実機を見てきました。
ついでに tka で販売されている英語版機種に対応している日本高精密地形図も確認してきました。
eTrex Touch 35 上での日本高精密地形図の表示はサクサクで問題ない感じでした。比較で eTrex 30x を操作するともっさりしてパフォーマンスは段違いでした。比較して表示したのがこちら。
左から、Oregon 650、eTrex Touch 35、eTrex 30x です。すべての液晶は反射型なのでバックライトを点灯していなくても太陽下できれいに見えます。スマホだとバックライトを最高にしても日中は見にくいしバッテリーを消費するのでこちらの方が見やすいです。
eTrex 30x と eTrex Touch 35 との違いは液晶の解像度とサイズの違い。GPSストアでは eTrex 30 から eTrex 30x になると遅くなったとのことでしたが、 tka では eTrex 30 も元から遅かったとのこと。同じタッチパネルの Oregon とも操作性も少し違っていました。
対応してもらったお店の方の話だと
- tka ではブルベ目的では Oregon 650 か eTrex30x を買う人が多い
- それに比べると eTrex Touch はあまり売れていない
- eTrex Touch 特有の Bluetooth 機能は不安定で実績がない
- eTrex Touch の地図スクロールはサクサクだが陰影も入れるともっさりする
とのこと。その他に得た情報で、ガーミンの GPS では
- ルートの作成はベースキャンプで作成できるのでブルベ用の細かい道も作成も問題ない
- 軌跡(トラック)では方向指示(矢印)は表示されない(GPSストアでの説明と矛盾する)
- 方向指示でビープ音を出すことができる(バイブはない)
GPS 機器本体でのルート検索を確認しなかったのは盲点でした。英語版だと日本語入力ができないところがどんなものなのか。
お店の勧めでは、eTrex Touch 35 に比べて画面の大きい Oregon 650 でしたが、その後ガーミン US のサイトを見ると Oregon 650 より eTrex Touch 35 の方がアプリ連携で充実しているようです。Oregon が 2013 年に出ていたのに対して eTrex Touch 35 は 2015 年に販売されたのでその差は 2 年。デジタル デバイスでこの差は大きいでしょう。お店の方は不安定と言ってた Bluetooth を使ったスマホとの連携が気になります。Garmin BaseCamp Mobile は iOS のみ対応でメンテナンスも終了しましたが、Garmin Connect Mobile には対応しているので現在位置の情報などを Bluetooth 経由で共有できるところが面白そう。
他の機種と比べたメリットとデメリットです。
メリット
- 静電式タッチパネルで操作しやすい
- Oregon 650 と比べてコンパクト
- Bluetooth 通信できて Garmin Connect Mobile を使ってスマホと連携できる
- Oregon 650 と比べて値段が安い
デメリット
- Oregon 650 と比べて液晶サイズが小さい
- Oregon 650、eTrex 30 と比べて解像度が低い
- eTrex 30 と比べてバッテリー動作時間が短い
- etrex 30 と比べて値段が高い
- OpenStreetMap でのルーティングがサポートされていない
- ブログ記事など利用実績の情報が少ない
今のところ eTrex Touch 35 に傾いてますが、ブログ記事などの情報がほとんどないので買って人柱になってみますか。
2018年9月23日追記
私は本体の安さに惹かれて tka から並行輸入品の eTrex 35 を日本語化したもの+別途地図を購入したのですが、正規の日本語版 eTrex 35 J だと日本詳細地図2500//25000 付きなので地図を含めて購入するなら日本語版を購入した方が良いでしょう。tka の地図だとトポロジーが正しく繋がれていないため、ルート検索はまともにできません。