久しぶりにダイビングの話題です。最後に潜ってから 2 年近く経ってしまいました。去年は一度も潜らないのに年会費だけ納めてる状態で、せめて潜る話だけでも聞きたいと思い、ダイビングのセミナーに参加してきました。
第七回 JAUSワークショップ & JCUEカフェ No.21「追越車線で潜れ!」
内容は特殊なボンベや水中スクーターなどを使って深く、長く潜るテクニカルダイビングに関して 3 人の外国人の方が講演されるというものでした。
参加者は 50 人以上でほとんどの方がダイバー、そのうち 30 人以上がテクニカルダイバーとかなり専門的な人が集まった集会でした。
水中での地図作成は以下の 3 つを計測しながら進む
- 深度(ダイブコンピューター)
- 方位(コンパス)
- 距離(水中索)
潜水中はメインの人が計測し、2 人目のダイバーが計測した結果を防水ノートに手書きでメモしていくそうです。深度はダイコンで、方位はアナログコンパスでと、この辺は普通のダイビングと同じ装備なのでイメージできます。距離については、洞窟探査の場合エントリーポイントからロープを伸ばして進むので、そのロープに距離目盛りが書かれて計測ができるのだそうです。Wikipedia にも載ってました。
エントリーポイントは GPS で計測しているので、この測定結果を元に陸に上がってから特殊なソフトで地図を作成するのだそうです。
そこでは「ありがとうございました。」って終わったけど、後からその特殊なソフトが何なのかじわじわ気になってきて、追加で質問すればよかったと後悔してきます。
2 人目の方は水中スクーターについて。
水中スクーターのルーツは人間魚雷だそうです。なるほど、ちなみに "Human Torpedo" を翻訳するとたしかに "人間魚雷" になるけど、片道切符想定なのは特攻兵器である回天で、欧米の兵器ではそれ自体で敵に体当たりするものではないです。詳しくはWikipedia の解説を読んでみてください。1 人目の方も含め、スクーターを使うことで長距離を楽に移動できるようなるので、酸素消費量も少なくできるメリットを説明されてました。このセッションでの質問コーナーで「ジェームスボンドが使ってるのもこれですか?」と聞いた人がいて、登壇者は「Sure!」と答えてたのがおもしろかった。
3 人目の方は SUEX というイタリアの水中スクーター メーカーの方。民間から軍用まで幅広く手がけてるそうです。今はスクーターは特別な人たちだけが使ってるかもしれないけど、ドライスーツもダイブコンピューターも一昔前は特別な人たちが使ってたものなので、遠くない将来には普通のファンダイブでもスクーターが使われる時代になってるかもいれないというメッセージで締められました。
セミナーが終わって
セミナー終了後にどうしても特殊なソフトが気になって、というかある回答に期待して講演者に直接聞いてみました。
「さっき質問したときに言ってた特殊なソフトって何のソフトですか? GIS?」
「Yes, ArcGIS!」
講演者の方と熱い握手をして会場を後にしました。期待通りの答えを返してくれてありがとうございました。
これで今夜はぐっすり眠れます。