「稼働率 99% のシステム」と聞いたらどんな印象を持つだろうか。99% と聞くと「ほぼ常に」という印象を持ちそうですが、そうでもないです。
昨日たまたま昼休みに 4 月の ANA 予約便を変更しようとしてアプリを起動したらエラーメッセージがでて全く操作できない現象に当たってしまいました。
ID やパスワードが間違ってることはないからアプリのエラーかと思って PC サイトに入ってもエラーで操作できず。検索したらサーバーがダウンしてるようでニュースにもなってました。午前 8 時から午後 8 時あたりまででトラブルは回避でき、23 日の早朝に完全復旧したそうです。
当日の利用者は相当困ったことでしょうが、私は急ぎの用じゃなかったので、ふとシステムが正常に動作することを保証する「システム稼働率」という単語が脳裏を横切り調べてみました。
年中無休のシステムは 365 日稼働するので、99% の稼働率だと
365 x 0.99 = 361.35
となり、4 日弱停止しても 99% は保証していることになります。
今回の ANA の事件では 12 時間近く顕著なトラブルが続いてましたが、それでも 99% の稼働率は余裕でクリアしてます。
稼働率 | 許容停止時間 | 時換算 | 分換算 | 秒換算 |
---|---|---|---|---|
99% | 約 4 日 | 87.6 時間 | ||
99.9% | 約 9 時間 | 8.8 時間 | ||
99.99% | 約 1 時間 | 0.9 時間 | 52.6 分 | |
99.999% | 約 5 分 | 0.1 時間 | 5.3 分 | |
99.9999% | 32 秒 | 0.0 時間 | 0.5 分 | 32 秒 |
ちなみに、稼働率を 1 桁上げるためには 2 次曲線のごとく莫大なコストがかかってきます。
なお、ArcGIS Online は年間あたり 99.9% 稼働をサポートするとされています。