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ブッホ: 並列思考が要求されるカードゲーム

2016/1/31 (日)

ここ数年泊まりでスノーボードに行ってますが、たいがい夜はこたつやテーブルを囲ってカードゲームすることになってます。誰かしらはトランプか UNO を持ってきるので。

今週末のスノボツアーの夜は宿にあった卓球とカードゲーム大会になったんですが、トランプでババ抜きか大富豪でちょっと飽きてたところに後輩君が今まで聞いたことのないブッホというトランプのゲームを出してきました。ブッホのルールです。

ブッホ

ブッホ(burro)とはポルトガル語で「馬鹿」、あるいは「ロバ」という意味です。前者の訳がゲームの意味に通じます。

まずトランプをプレイヤー数によって複数セット用意します。4 人だと 1 セット、6 人だと 2 セットが適正です。

一人 9 枚づつカードを配り、残りはテーブルに置いときます。

順番にテーブルにあるカードを 1 枚づつ引きます。手札を見て役を作るのに不要なカードを 1 枚捨てます。役とは、

  • 異なるマーク(スート)でも良いので同じ数字を 3 つそろえる
  • 同じマークで数字が 3 つ並ぶよう連番を作る
  • 上記の組み合わせを 3 組作る
  • ジョーカーはワイルドカード(何にでもなる)

役を完成させるまで順番にカードを引いていきます。

役を完成させたら他の人に気づかれないように手札の束をテーブルに置きます。置くタイミングはいつでもかまいません。置いた後はしれっとテーブルのカードを引いて、引いたカードをそのまま捨てます。

使うトランプのセットは多めなので割と役はできやすくなります。これまでに捨てられたカードを覚えておけば、残りの手札で作れる役が考えられます。

役が完成するまではテーブルの上に手札が見えるように持ってる必要があります。

そして、役ができた人が勝ち!ではないのです。他の人は役ができてカードをテーブルの上に置いた人を見つけたら、自分も手札をしれっとテーブルの上に置きます。

最後まで他の人が手札を置いたのに気づかなかった人が負け(ブッホ)、というゲームです。
ルールだけ聞いたら「そんなんすぐわかるじゃん。おもしろいの?」って誰もが言いつつ始めましたが、思ってた以上に盛り上がりました。

このゲームは素面で黙々とやるのではなくて、別の会話しながらとか、しりとりしながらプレーすることで盛り上がります。お酒も呑んでたら集中力も緩むし。

役ができて手札をテーブルに置くタイミングを、他の人が自分の番でカードを引いて何を捨てようか考えてる時とか、しりとりで次の言葉が出てこなくて悩んでる時とかにすると気付かれにくくなります。わざと会話をふっかけて気を逸らさせるテクニックを使ったりもします。

なので自分の役作りにばかり気を取られてると他のみんながカードを置いてて負け、なんてことにもなります。

そして敗者には罰ゲームが待ってます。
このゲーム、人間に並列処理が要求されるのであなどれません。

ちなみにこの記事は帰りのバスの中で書いてたんですが、WordPress アプリだと見出しや箇条書きが難しい。iOS だと「するぷろ」とかサードパーティー アプリあるけど、Android スマホで使いやすいモブログ用ツールはないものか。

  • この記事を書いた人

羽田 康祐

伊達と酔狂のGISエンジニア。GIS上級技術者、Esri認定インストラクター、CompTIA CTT+ Classroom Trainer、潜水士、PADIダイブマスター、四アマ。WordPress は 2.1 からのユーザーで歴だけは長い。 代表著書『"地図リテラシー入門―地図の正しい読み方・描き方がわかる』 GIS を使った自己紹介はこちら。ESRIジャパン(株)所属、元青山学院大学非常勤講師を兼務。日本地図学会第31期常任委員。発言は個人の見解です。

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