今更ながら、ArcMap のカタログ ウィンドウ(ArcCatalog のカタログ ツリー)のフォルダー接続で新しい発見がありました。
[フォルダー接続] とは ArcGIS のデータセット(データのこと)にアクセスするための入り口です。新規にフォルダー接続を追加すると、指定したフォルダーを起点(ルート)として入り口が設定されます。
データセットの場所がいろんなところに散在しているとフォルダー接続が増加しがちになってしまいますが、私が講師を担当しているコースでは、「業務で扱う共通の上位フォルダーを必要最小限追加しておくのが理想」と説明しています。
フォルダー接続を追加するとフォルダーのパスを示したものが追加されます。
ずっと「パス名」が表示されるものだと思ってましたが、それは「名前」であって「パス名」ではないのです。つまり、
のように、フォルダーに対してプロジェクト名などの名称を設定することができます。接続の名前を変更してもフォルダー自身の名前が変更される訳ではありません。[場所:] をクリックすると、元のパスは変更されていないことが分かります。
ちなみに、ArcObjects ではフォルダーを GxFolder クラスで扱いますが、フォルダー接続直下のフォルダーは GxDiskConnection という別クラスのオブジェクトとなってました。フォルダーと同じものととらえても問題はないですが、内部仕様では「フォルダーとは別のもの」と定義されているので名前が変更できるようです。
フォルダー接続するパスが長い場合や、フォルダーの名前が何を示しているのかよく分からない場合に「作業用ワークスペース」のような別名を設定して分かりやすく管理できます。
おそらく ArcMap を起動して最初に操作する機能でしょうが、長年使っててもまだまだ知らない機能が出てくる。奥が深い。