4年ぶり3度目のサンディエゴにやってきました。Esri は毎年この時期に全世界向けのユーザ会を開催しています。先週の金曜日に到着し、土日は国際ディストリビュータ向けのセッションを受講し、今日から本会です。土日に別のサミットやプレカンファレンス セミナーというものも開かれてましたが、今日からがほんとの本番です。
初日はプレナリー セッションとして、ジャック デンジャモンド社長の講演から始まり、Esri と製品の動向や将来の展望についてをデモを交えて語られ、ゲストによる基調講演もありました。
一日中盛りだくさんな内容だったので、個人的に気になった写真をいくつか掲載します。
プレナリー セッションの様子はEsri のサイトにオンデマンドで見られるビデオが公開されてますので、こちらをご覧ください。しかし生で見ると迫力が違います。
プレナリーの最後は、今年の2月19日に亡くなられたロジャー トムリンソン氏への追悼メッセージで締めくくられました。
氏は『GIS の父』と呼ばている方で、プレナリー セッションのどこかで語られるだろうと思っていましたが、最後の締めくくりとは感慨深かったです。会場には追悼コーナーもあり、氏の足跡が年表と映像で説明されています。記帳の場も用意されていました。
ロジャー トムリンソン氏のコーナーについては別の機会に詳しくお話します。
明日から木曜日まではテクニカル ワークショップに参加します。朝起きられるか、、、(ホテルでその他の仕事とかしてて今現地時間の1時30分)
追記
ESRIジャパン GISメルマガ 2014年7月24日号に寄稿したものです。
唐突ですが、なぜ『地理情報システム(Geographic Information Systems)』と呼ばれているかご存じでしょうか?
1963年、世界ではじめて地図を使った情報システムがカナダで誕生しました。その名は『Canadian Geographic Information System(カナダ地理情報システム)』。なぜ『地図』や『空間』ではなく『地理』と名付けられたのか。それはこのシステムを構築した責任者が地理学出身で、『地理(Geography)』にとても愛着を持たれていたからです。氏の名前はロジャー トムリンソン(Roger F. Tomlinson)。これが所以でトムリンソン氏は “GIS の父” と呼ばれるようになります。トムリンソン氏は GIS に関する数々の業績を残し、また米国Esri ジャック デンジャモンド社長とも親交が深く、毎年ユーザ会に参加されてました。しかし今年は氏の姿を拝見できませんでした。
2014年2月19日、トムリンソン氏は 81 歳でその生涯を閉じられたのです。これは私にとってとてもショッキングなニュースでした。もし、次回ユーザ会に参加することができるならば、再びトムリンソン氏を拝見したかったのですが、それを叶えることはもうできません。
ユーザ会初日のプレナリー セッションは、トムリンソン氏の功績を紹介するムービーで締めくくられます。どこかで取り上げられるとは思っていましたが、初日のクロージングでとは感慨深かったです。
また、トムリンソン氏の業績をたたえるコーナーも用意されてました。記帳場もあり、寄せられたメッセージを読むと多くの人が愛していたことが伺えます。私もその一人です。トムリンソン氏がいなければ、私は “GIS”という仕事に就くことはなかったことでしょう。