ArcMapに追加したラスタレイヤをリアルタイムに投影変換したり、ArcToolboxにある投影変換(Project)ツールを使って測地系や投影法を変換することがあります。
しかし、今年の年賀状のレイアウトのように、オンザフライ投影変換で湾曲したような表現もできているので、もっと何かすごいことをしてるのでしょう。せっかくなのでサポートに聞いてみました。
ラスタは、"piecewise polynomial transformation"というアルゴリズムに基づいて各ピクセル毎に変化されるべき座標を計算して割り出しているのだそうです。ただ、このアルゴリズムは何を意味するのか分からないので調べてみると、ArcGIS Develope Helpに少し書かれていました。Remarksに書いてある記述を超要約すると、
断片多項式変換(?)は、ラスタをいくつかのブロックに分割し、それぞれのブロックで多項式変換を行うアルゴリズム。ArcGridのPROJECTコマンドよりは正確ではないが、ほとんどの解析において十分な精度と処理速度を持つ。
のだそうです。ArcObjectsでも同じアルゴリズムを利用しているラスタ投影変換用のメソッドが用意されており、このメソッドでは64x64ピクセルのブロックでそれぞれ変換するようです。正確には処理を速くするために各ピクセル毎ではなく、ブロックごとに分割して多項式変換をしてるのですね。
ちなみに、ArcGridのPROJECTは何をしてるのか分かりません。Workstationは持ってないので。
あと、ポンチ絵描くのにペンタブレットがほしい。