さきほど、米国ESRIのサイトでArcGIS Explorer 900 のダウンロードが開始されたようです。
ArcGIS Explorerとは、「GeoBrowser」と位置づけられた無償の2D/3D表示デスクトップアプリケーションです。Google EarthのESRI版と説明するとわかりやすいですが、シェープファイルやファイル ジオデータベースなどのローカルデータも表示できたり、アドイン開発用 API が提供されていています。 前バージョンの Build500 までは、ESRIジャパンのサポートサイトにログインしてからでないと日本語版は入手できず、しかもArcGISと同じように英語版インストールに続いて日本語化プログラムのインストールという2ステップが必要でしたが、ArcGIS Explorer 900 からは1ステップで日本語表示できるようになりました。
これがArcGIS 9.4 で目指してるマルチ ランゲージ版の前座的位置づけになっているそうです。そう聞くと 9.4 のリリースが待ち遠しいですが、ESRIもやっとここまで来たかという感じです。
早速ダウンロード。ちゃんとJapanese Setupが用意されてます。これはインストーラーの画面が日本語か英語かの違いだけで、製品自体はどれもマルチランゲージになってるようですね。
ダウンロードしたexeをインストールしょうとしたら前バージョンのアンインストールメッセージが表示されます。このアンインストーラーはArcGISと同じ考えで作られてるなら製品コアとは連携してないのでと考えられるので、事前に前バージョンの日本語化プログラムは手動でアインインストールしておいた方が無難でしょう。ちゃんとしたインストール方法はそのうちESRIジャパンのWebサイトで紹介されるでしょう。
事前に日本語化プログラムのアンインストールが必要 ちなみに、旧バージョンのSDKもアンインストールされませんでした。これは新バージョンのSDKインストール時に削除してくれるのでしょうか。そこまでは試さずにSDKも事前にアンインストールしました。 そしてインストーラが立ち上がると、日本語メッセージが表示されます。ヘルプのリンクも日本語ですね。
インストールが完了してセットアップは終了。ついでにSDKや現在用意されているアドインものセットアップも行いました。
- ArcGIS Explorer SDK(開発用APIヘルプ、サンプルプログラム、.NET統合開発環境)
- Data Access Expansion Pack(マルチユーザ ジオデータベース ダイレクトコネクション用)
- Fonts Expansion Pack(ArcGISレイヤ ファイル用フォント)
- Projection Engine Expansion Pack(投影法定義・測地系変換パラメータ)
- Local Help(Webヘルプのローカルリソース)
そして起動です。
ヘルプは米国ESRIのサイトにホストされているWebヘルプですが、ちゃんと日本語が用意されてました。
Google Earth を使っているとパフォーマンスや国内地図の精度が弱いですが、SDK のカスタマイズは結構できるみたいなので、これからちょっとずつ触ってレポートしていきます。